オートモーティブ電子システムデザイン・セミナーは今年で5年目を迎えます。この5年間で、自動車産業界は新たな技術トレンドの波を迎え大きく変わろうとしています。
自動車単体から様々な機器とつながるコネクティッドカー、スマートモビリティとしての位置づけの変化などにより解決すべき技術課題は山積しています。それを支えるオートモーティブ電子システムの設計/検証はより複雑化し、高精度な自動運転、コネクティッドカーに向けたサイバーセキュリティ、ISO26262機能安全規格への対応など新技術の導入が必要になっています。
本セミナーでは、基調講演として名古屋大学の二宮芳樹特任教授、招待講演として株式会社エヌエスアイテクスの杉本英樹様、一般財団法人日本自動車研究所(JARI)の大庭敦様をお招きし、自動車業界が直面する技術課題への取り組みについてご紹介いただきます。
また、アーム株式会社、Green Hills Software、MathWorks Japanおよびケイデンスから最新の電子システム設計技術をご紹介いたします。
お忙しい折とは存じますが、是非ご出席下さいますようお願い申し上げます。
主 催: |
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
イノテック株式会社 ICソリューション本部 |
後 援: |
アーム株式会社
Green Hills Software
MathWorks Japan |
日時/会場: |
2019年5月29日(水) 10:00-17:25 (受付開始: 9:30)
※セミナー終了後、懇親会を予定しております。
新横浜国際ホテル マナーハウス 3階
横浜市港北区新横浜 3-18-1
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費 用: |
無料 |
内 容: |
10:00
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10:05 |
ご挨拶 |
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
社長 金子 敏文 |
10:05
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10:55 |
基調講演 完全自動運転の実現に向けて -現状と課題、Autowareの概要- |
名古屋大学未来社会創造機構 特任教授
株式会社ティアフォー 取締役
二宮 芳樹 氏
2020年に向けて完全自動運転実現への動きが活発化している。
機能実現のための技術ポイントに加えて、機能評価や認証のための技術開発の重要性も高まっている。また、これまでの自律的なアプローチに加えて、つながる技術を活用した機能実現や向上の動きもでてきた。
本セミナーではこれらの現状と課題に加えて、名古屋大学発のOpen Sourceの自動運転ソフト:Autowareの概要についても述べる。
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10:55
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11:35 |
Automotive – The Changing Landscape |
ケイデンス
Auto Strategy Sales Business Development Director
Christian Malter
近年自動車のバリューチェーンは前例のない変化を迎えています。 コネクティビティ、自動運転、共有モビリティ、および電子化により、大きな技術課題に直面しています。 自動車のE / Eアーキテクチャは、分散型ECUネットワークからゲートウェイおよびドメインコントローラECUへと急速に進化し、また、 自動運転には、低い電力とコストを必要とするAI対応スーパーコンピュータが必要とされています。 センサーは、解像度を上げて設計する必要があり、 その結果、新しいプレイヤーが従来のサプライチェーンに参入し、既存のプレイヤーはその役割を再定義をせまられています。
本講演では、機能安全、データセキュリティ、品質および信頼性の要件を備えた複雑な電子システムを設計するという課題に取り組む上でケイデンスの役割についてご紹介します。
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11:35
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12:15 |
ADAS・自動運転の開発・検証におけるモデルベースデザイン |
MathWorks Japan
大塚 慶太郎 氏
MATLAB/Simulinkはモデルベースデザインを実現する環境のデファクトスタンダードです。
自動車業界において広く浸透しているモデルベースデザインを核とした開発手法は、ADAS・自動運転の時代に於いてもエンジニアの皆様を強力にサポートします。
本講演では以下の内容を中心に、ADAS・自動運転開発関連のソリューションをご紹介致します。
・認識系アルゴリズム開発フロー
・自動運転アルゴリズム検証用シナリオ作成
・Simulinkと仮想3次元環境(ゲームエンジン)連携
・Cadence社製品との連携について
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12:15
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13:00 |
昼食/展示(※お弁当をご用意します) |
13:00
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13:40 |
招待講演:自動運転時代に求められるエッジコンピューティングとその特性・開発要件 |
株式会社エヌエスアイテクス
CTO 取締役 杉本 英樹 氏
自動運転をはじめとする、組込みシステムの高度化・知能化により、LSIを中心とするコンピューティング環境に対する機能・性能の要求は大きく変化することが見えて来ている。
ここでは、自動運転を例に、変化に追従するために必要なエッジコンピューティングの特性および開発要件について述べる。
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13:40
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14:20 |
Cadence Tensilica IPによるオートモーティブ向けAIソリューションとAutowareによる実施例紹介 |
米国ケイデンス
IP Group Product Marketing Group Director
Pradeep Bardia
日本ケイデンス
システムソリューション テンシリカ
プリンシパルアプリケーションエンジニア 辻 雅之
これからの車に必要なADAS(レベル2以上)/AD(レベル4/5)の開発には、人工知能(AI)技術を用いたコンポーネントやサブシステムが必須となります。本講演では、DNN(Deep Neural Network)を中心に、AIへの要求や課題を明らかにし、AI実装のヒントをご紹介します。
また、次世代の車載アプリケーション向けAIを実現するために、高性能かつ省電力で、製品の早期市場投入を可能にするソフトウェア開発環境も充実した、最新のCadence Tenslica IPコアであるDNA100についても、クローズアップいたします。
最後には、自動運転用オープンソースソフトウェアAutowareのTensilica DSP適用事例についてもご説明します。
全ての車載用AIの実現のために、ケイデンスは市場をリードし、お客様の信頼できるパートナーとして、IPソリューションをご提供します。
是非、お役立てください。
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14:20
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15:00 |
「クルマ」「ヒト」「モノ」のデータ融合でIoTの真価を |
アーム株式会社
IoTサービスグループ セールス&事業開発
ディレクター 春田 篤志 氏
企業のデジタル化が次の段階に進み始めることで、様々な社会インフラ、サービスとクルマがつながるようになっていきます。適切なコネクティビティを利用するともに、データからインサイトを得る必要があります。ただ、それを実現するシステムの構築は簡単ではありません。とくにMaaSのような例では多種多様なプレーヤー、デバイス、技術が混在する複雑な環境です。また、セキュリティに関する懸念も無視できません。
アームは、IoTのデバイス、コネクティビティ、データに関わるサービスを提供しています。
本講演では、その中核であるIoTプラットフォーム「Pelion」と、その事例について紹介します。
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15:00
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15:25 |
コーヒー・ブレイク/展示 |
15:25
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16:05 |
Addressing the State of Safety and Security in Today’s Autonomous Vehicle System Designs |
Green Hills Software
Lead Technical Marketing Engineer
Max Hinson 氏
今日の路上テスト車両をベースにした自動運転技術の進歩については、大いに注目が集まっています。ただし、複数のセンサー、異種類のマルチコアプロセッサ、カスタムSoCおよびASICの使用、複数のOSシステム要件、マルチベンダーソフトウェアの利用等に対処するため、多くの課題が存在します。それに加え、今日の路上の自動運転車はテストのために作られたものであり、生産レベルの安全性やセキュリティを念頭に置いて設計されていません。これらの問題をさらに複雑にしているのは、レベル4〜5の自動運転システムで必要とされる最高レベルの安全性とセキュリティを構築する手法を定義する規格がないことです。その結果、最新のデバッグ、テスト、検証技術を採用するとともに、プレシリコン技術を採用し、これらのミッションおよびクリティカルなシステムの安全性およびセキュリティの検証を行う必要があります。
Green Hills Softwareは、これらの要件のあらゆる側面において、製品化までの時間と展開にかかるコストを削減し、開発者の生産性を大幅に向上させながら、最高レベルのコアシステムの安全性とセキュリティを実現できるよう支援します。この講演では、今日のインターネット接続システムの不安定な現状と、実証済みのソリューションとプロセスを使用して、高度に自律的なコネクテッドカーの設計に必要なレベルの安全性とセキュリティを実現する方法をご紹介します。
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16:05
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16:45 |
Safety Verification – From FMEDA to Execution |
ケイデンス
VCE Eng PE Customer Engagement Architect
Riccardo Oddone
車載用SoCは、ISO26262の機能安全要件を満たす必要があります。 機能安全検証は、自己診断率を定量的に確認するために必要なステップとなります。 実装された安全メカニズムに要求される自己診断率(DC)を達成するためには、正しいメソドロジーやエンジンとテストベンチの選択し、機能安全検証を最適化することが基本となります。
ケイデンスのセーフティ検証フローは、これらのニーズに対応し、機能安全性検証の品質とコストに目に見える効果を与えます。
このセッションでは、FMEDAから、Xcelium Safety Concurrent/SerialエンジンやJasperGoldフォーマルエンジンを使用したキャンペーンの実行、DCのアノテーションまでの全フローについてご紹介します。
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16:45
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17:25 |
招待講演:自動車セキュリティを取り巻く状況とJARIの取組み |
日本自動車研究所ITS研究部
主席研究員 大庭 敦 氏
自動車セキュリティを取り巻く状況について、他業界の動きも含めた概観を紹介する。
また、JARIでは国プロにおいて自動車セキュリティの事業に取り組んでおり、その中でも評価手法の検討を進める中で構築している評価環境(テストベッド)について紹介する。 |
17:30
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18:30 |
懇親会(展示もご覧いただけます) |
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【展示】
昼食、コーヒー・ブレイク、懇親会の際には、エヌエスアイテクス様、日本自動車研究所様、
Green Hills Software、MathWorks Japan、Secure-IC社、ケイデンスの展示を予定しておりますので、是非、ご覧下さい。
※都合により内容が変更になる場合がございます。
最新情報は当ページよりご確認下さい。
※申込開始後、定員になり次第お申込を締め切らせていただきます。
※受講票は、お申込後2営業日以内にcdsj_info@cadence.com のアドレスより
ご登録いただきましたE-mailアドレスに送信いたします。
※申込後のキャンセルにつきましては、受講票でご案内しておりますマイページより
ご連絡いただきたくお願いいたします。
誠に申し訳ございませんが、
定員に達したため受付を締め切らせていただきました。
お申込に関するお問い合わせ先:
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
コーポレート・マーケティング部
Email: cdsj_info@cadence.com